勝亦です。
こんにちは。
あなたは、自社の方針を
「スタッフ全員に浸透させることができている」
と、自信を持って言えるでしょうか?
もし少しでも
「いや、正直ちょっと…」と感じたなら
今日の話はかなり重要になると思います。
方針が多い会社は、なぜ迷走するのか?
いろんな会社の経営方針書を
見せてもらう機会がありますが、
よくあるのがこのパターンです。
・方針が10個も20個もある
・それぞれの内容が抽象的
・スタッフが1つも覚えていない
つまり、「掲げているだけ」で
現場では誰も見ていない状態です。
これでは
「ルールはあるけど
誰も守っていない国」
と同じです。
実はこれ、熱心な経営者ほど
陥りがちな“ワナ”なのです。
方針が多い会社は、判断力が鈍る
「スタッフを大切にする」
「顧客満足を追求する」
「挑戦を恐れない文化をつくる」
「スピード重視」
「品質重視」
「利益重視」
これ、全部“方針”として
実際に見たことがあります。
でも、少し考えてみてください。
矛盾していることが多いと思いませんか?
品質とスピードはしばしば衝突しますし、
挑戦と利益のバランスも難しいですよね。
方針が多いということは、
「どれが最優先なのか」が不明確になることです。
その結果、スタッフの判断力を
奪ってしまうのです。
本来、方針というのは
迷ったときの“コンパス”であるべきです。
でも、10本も20本もコンパスがあったら、
どっちに進めばいいか迷ってしまいます。
方針を“減らす”ことで強くなる
「方針が多いのは、
_考え抜いていない証拠」
これは、マーク・トウェインの言葉
「手紙が長いのは、短く書く時間がなかった」
に通じます。
たくさん書くことは誰でもできます。
でも、「削る」のは難しいのです。
だからこそ、
方針は少なく、シンプルであるべきです。
そして、理念に近い抽象的な内容は
あえて“書かない”という選択もありです。
その代わりに、
具体的な行動や数値に落とし込むこと。
たとえば
「挑戦を恐れない」ではなく、
「年に1回は新規事業を立ち上げる」
というふうにです。
こうすることで初めて、
現場とつながり、動き出す、
“生きた方針”になるのです。
まとめ
経営方針で迷う経営者は多いです。
でも、迷ったときこそ
「削る勇気」が必要です。
・抽象的な言葉は、理念にまとめる
・方針は、具体化して数値や行動に落とす
・社員が“覚えられる量”に絞る
たったこれだけで、
会社全体がぐっと動きやすくなります。
あなたの会社の方針、
社員に「覚えてる?」って聞いてみてください。
すぐに答えられなかったなら、
見直すサインかもしれません。
「削る勇気」が、成長の鍵です
方針を“掲げる”ことが目的ではなく、
“動く”ために存在しているとしたら、
それはどれだけ少なくて済むか?
という問いに変わるはずです。
「方針を増やす」のではなく、
「方針を削る」という経営判断。
それが、
あなたの会社を一段階上に引き上げる
強力なブレイクスルーになると思います。
勝亦