毎年年末に僕の地元の静岡県富士市では「富士山女子駅伝」が開催されます。
それに合わせて、プレイベントとしてシドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんが中学生陸上部に指導をしてくれる「チームQ ランニングクリニック」というものがあり、これも毎年開催されています。
長女は中学生時代陸上部でしたので、2年間参加したことがあります。
僕は、開会式だけ見に行ったのですが、そこで高橋尚子さんが話していた言葉がとても印象的でした。
高橋尚子さんの言葉
「私が中学から陸上を始めて、まったく勝てずにどうすればもっと勝てるのか?もっと早く走れるのか?を毎日考えていた時に、当時、金メダルを取った◯◯さんから教えてもらったことがあります。
それは、練習が終わった後に、100mを3本追加で走ること。
そんなことで強くなれるのかな?と思いましたが、とにかくやってみました。
でも1日3本は1週間で21本、1ヶ月だと90本です。
人よりも9km多く走ることになります。
<中略>
長距離を走るようになった私は、100mを3本ではなくって終わった後に追加で10分だけ走ることにしました。
1日10分は1週間で70分、1ヶ月だと300分です。
人よりも5時間多く走ることになります。
この1日の経った少しの積み重ねが、力になって強くなることができる、早く走れることができるようになります。
ぜひみなさんも毎日ほんの少しづつのプラスの積み重ねをしてみてください。」
努力の方向性
この言葉を聞いて、僕には2つの考えがよぎりました。
1つは、毎日コツコツ積み上げることの大事さ。
違いを生む違いにフォーカスして少しづつでも進める。
短期的に見て変化を感じられないことでも、長期的に見れば大きな変化になっている。
僕は常に「より小さな行動」、「細分化された些細な行動」の大事さをお伝えしますし、それが成功のとても重要な要素だと思っています。
やはり天才でも凡人でも関係なくコツコツを続けられる人が強い、強くなれるのだ。
そう思った自分。
そしてもう1つは、
みんなと同じ努力の上に、さらに努力を重ねることで競合から1つ頭を出す。そして勝負に勝つ。
ライバルがうじゃうじゃいる同じ市場の中で、常に高みを目指して技術を磨いていく世界。
一握りの勝者とその他大勢の敗者の世界、です。
「そんな世界は嫌だな〜」と思っている自分、です。
ポジションをズラしてみる
僕は飛び抜けた才能もない、超凡人ですので、競合多数の市場で、自分のポジションを守るために戦うのは戦い方もわからないし、勝てる気もしません。
楽して儲けようとは思ってませんが(楽して儲ける発想は短期的な利益しか生み出さないので)、でも、競争が少ない世界で、ライバルではなく顧客と自分自身の成長にフォーカスしながらビジネスをしていきたい。
他者との比較ではなく、自分との比較、具体的には、誰かの存在を意識してビジネスをするのではなく自分が掲げた目標達成のプロセスを意識してコツコツを継続して成長をしていきたい。
そう思ってポジショニングをいつも考えています。
あなたの市場に競争しないポジショニングはありますか?