今日は、今まで何でもかんでも、自分でやっていた経営者が、外注化のプロセスにおいて直面する「苦痛と我慢」についてのお話です。
自分で何でもやることを、やめようと考えた経営者は、事務作業、顧客サポート、生産、営業など、自分が比較的苦手なものを、順番に手放して、人に仕事を任せます。
しかし、このプロセスが経営者に取って、「苦痛と我慢のプロセス」になることが、よくあります。
なぜならば、今まで、スピードも品質も自分自身で、コントロールできていたものが、それができなくなり、結果的に、プロセスの時間軸が、長くなるからです。
つまり、自分の期待値に合うまでに、「我慢して待つ時間」が多くなるからですね。
これを我慢できずに、自分が動いてしまうと、人は育たず、自分も手放せず元の木阿弥になってしまいます。
経営者は「耐力」が必要というのは、外注化のプロセスでも同じことが言えます。
ダブルビジョンを持つ
しかし、経営者の目的は「外注化すること」ではないと思います。
もっとその先にある
・自分の商品、サービスを多くの顧客に届けること
や
・大きな売り上げを上げること
や
・自分のビジョンを達成すること
だと思います。
そういう先のビジョンを考えると、ここで元の木阿弥状態に、なっている場合ではないと思います。
ここで自分自身を成長させ、会社も次のステップへと成長させるために、目の前が「苦痛と我慢のプロセス」だとしても、その先の得られる未来を見て戻るのではなく、乗り越えるための行動をしていくべきだと思います。
未来のビジョンと、今取り組むべきことの、両方を見る「ダブルビジョン」で経営をしていく必要があります。
外注化で組織と仕組みを鍛える
自分の業務を外注化するプロセスは、人によっては、それほど大変ではないし、人によっては、苦痛と我慢が必要でしょう。
しかし、外注化しながら「自分がやらなくても良い仕組み」を作ることで、仕組みの上で、人と組織が鍛えられ育っていきます。
人と組織が育ったビジネスは、とても強いです。
その時に気づくと思います。
今まで自分一人で頑張ってやっていた事が、実は会社の成長を邪魔していたことだったと。
未来のビジョンを見据えて、組織と仕組みを作っていきましょう。