今日のテーマは「外注化」です。
ただ僕が言う「外注化」は「SOHOさんに仕事を依頼する」というだけではありません。
広義の意味で【あなたがやらないようにすること】を「外注化」と表現しています。
ですので、あなたの仕事を
・社員に任せる
・パートに任せる
・親、子供などの親族に任せる
・外部のSOHOさんに任せる
という手段にこだわらずに、すべて含めて「外注化」と言っています。
その本質は、あなたが、エグゼタイム(経営者の最も得意で利益を生む仕事をする時間)に集中すること
なんですね。
さて、ではなぜ1人ビジネス、スモールビジネスの経営者にとって「外注化」が必要なのか?
それがどれほどのメリットと利益を生むのか?
この部分は聞いたとしても
「頭ではわかっていても、心が理解していない」
という状態が続くと思うので、何度か違う表現でお伝えしていきたいと思います。
3つの人格
1人ビジネス・スモールビジネス経営者は、使えるリソースがとても限られていますが、やはり一番気をつけなければいけないのは
「自分」という資産
の使い方です。
1人ビジネス・スモールビジネス経営者は、3つの人格を持っているという設定を採用してみてください。
それは
1.起業家
2.マネージャー
3.職人
この3つです。
この3つの人格を如何に「意図して」使い分けるか?が大事なのですね。
厳密に言うと株式会社の場合は「株主」という人格もあるのですが、「株主」は「利益が出れば良い」という立場に限定するとして今回は除外して考えます。
(もしくは「起業家」に含めてしまってもいいです)
あなたの仕事所有時間は?
あなたは朝起きてから、寝るまでの時間はどのくらいですか?
睡眠時間は4時間です、、、とか
8時間は寝ないと持たないな、、、とか
様々だと思いますが、
ひとまず6時間としますね。
ということは起きている時間は18時間
この18時間のうち「仕事時間」と、その他のプライベート時間や家族時間などはどのくらいでしょうか?
食事や移動や家族との団らんや読書など、、、6時間程度としますね。
そうなると、1日の実仕事時間は12時間くらいになります。
え?もっと働いている?
もちろん人によって違うと思いますので、ご自身に当てはめてから以下読み進めてください。
あなたのアイデンティティ配分は?
さて、話は戻りますが問題はその実仕事時間の12時間です。
そこでのあなたの人格(アイデンティティ)は
1.起業家
2.マネージャー
3.職人
のどれになるでしょうか?
起業家は、経営戦略、企画を作る経営者です。
マネージャーはプロジェクトの実行計画をして、職人を管理する管理者
職人は実業務・作業を行う従業員
となります。
実際にあなたが働いている状況、やっている業務の内容を順番に書き出してみていただくといいのですが、12時間のうち「目の前の仕事」ばかりしていたらあなたは常に「マネージャー」と「職人」の人格で仕事をしているということになります。
この人格に偏っているのだとすると
目の前のお金になることばかりをする=その日・その月暮らしを続ける
ということが続きます。
もちろん仕事の管理は重要ですし、目の前のお客様サポートや納品は大事ですのでしっかりとやる必要があるわけですが、目の前の作業ばかりやっていたら、未来の利益が不透明になるわけです。
「このままだとマズイな」
「成長スピードが上がらない、下がっている」
「どうすれば儲かるんだろう」
という状況でしたら考えてみてください。
あなたは「起業家」と
「マネージャー」「職人」の登場割合はどちらの方が多いでしょうか?
ちなみに、いずれ詳しくお話しますが
1.起業家
2.従業員
という分け方ではなく
1.起業家
2.マネージャー
3.職人
となるかというと
外注化しやすさ、手放す順番が
3→2→1
と分けたほうがやりやすいからです。
起業家の仕事とは?
「マネージャー」「職人」の仕事を減らす方法は3つあって
1つ目はやめる。
2つ目は自動化する。
そして3つ目は外注化する。
です。
じゃあ、その「マネージャー」「職人」の仕事を外注化できたとしましょう。
(もちろんこの手放し方は一朝一夕にはいかないのでいずれお話していきます。)
手放せたとして、
そしたら、あなたは「起業家の仕事」として何をやるでしょうか?
その答えが、
1人ビジネス・スモールビジネス経営者が外注化が必要な理由であり、メリットと利益を生む理由です。
なんのために、その作業に対するあなたの時間や労務、そして脳内シェアを減らすのか?
減らして空いた時間や労務や脳内シェアを何に割り当てるのか?
それは、全部
「お客様のカスタマーサクセス実現のため」
に割り当てるのです。
(カスタマーサクセス=自社が提供するお客様の成功像)
具体的に言うと、それは、
マーケティングに使うためなのです。
お客様のカスタマーサクセス実現のためのマーケティングに割り当てるのです。
今のお客様との付き合いもそうですが、将来のお客様との付き合い、どれほどお客様の役に立つことを考えられるか?
マーケティング(=お客様のことを考え提案する)ことに使うのです。
カスタマーサクセス実現に一貫性のある
・戦略構築
・商品企画/開発
・集客システム構築
それが、起業家がやるべき仕事です。
より良いカスタマーサクセスを提供する目的としてマーケティングとして攻めるために、職人としての作業を減らす。
これがどれだけのインパクトを及ぼすかが腑に落ちると、外注化に迷う理由はなくなっていきます。
どんどん職人の仕事を減らして、どんどん起業家の仕事を増やしていきましょう。
攻めるために減らすのです。