2025/09/02

方針が多い会社が伸びない理由

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勝亦です。
こんにちは。

あなたは、自社の方針を

「スタッフ全員に浸透させることができている」

と、自信を持って言えるでしょうか?

もし少しでも
「いや、正直ちょっと…」と感じたなら
今日の話はかなり重要になると思います。

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方針が多い会社は、なぜ迷走するのか?

いろんな会社の経営方針書を
見せてもらう機会がありますが、
よくあるのがこのパターンです。

・方針が10個も20個もある
・それぞれの内容が抽象的
・スタッフが1つも覚えていない

つまり、「掲げているだけ」で
現場では誰も見ていない状態です。

これでは
「ルールはあるけど
誰も守っていない国」
と同じです。

実はこれ、熱心な経営者ほど
陥りがちな“ワナ”なのです。

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方針が多い会社は、判断力が鈍る

「スタッフを大切にする」
「顧客満足を追求する」
「挑戦を恐れない文化をつくる」
「スピード重視」
「品質重視」
「利益重視」

これ、全部“方針”として
実際に見たことがあります。

でも、少し考えてみてください。

矛盾していることが多いと思いませんか?

品質とスピードはしばしば衝突しますし、
挑戦と利益のバランスも難しいですよね。

方針が多いということは、
「どれが最優先なのか」が不明確になることです。

その結果、スタッフの判断力を
奪ってしまうのです。

本来、方針というのは
迷ったときの“コンパス”であるべきです。

でも、10本も20本もコンパスがあったら、
どっちに進めばいいか迷ってしまいます。

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方針を“減らす”ことで強くなる

「方針が多いのは、
_考え抜いていない証拠」

これは、マーク・トウェインの言葉
「手紙が長いのは、短く書く時間がなかった」
に通じます。

たくさん書くことは誰でもできます。
でも、「削る」のは難しいのです。

だからこそ、
方針は少なく、シンプルであるべきです。

そして、理念に近い抽象的な内容は
あえて“書かない”という選択もありです。

その代わりに、
具体的な行動や数値に落とし込むこと。

たとえば
「挑戦を恐れない」ではなく、
「年に1回は新規事業を立ち上げる」
というふうにです。

こうすることで初めて、
現場とつながり、動き出す、
“生きた方針”になるのです。

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まとめ

経営方針で迷う経営者は多いです。
でも、迷ったときこそ
「削る勇気」が必要です。

・抽象的な言葉は、理念にまとめる
・方針は、具体化して数値や行動に落とす
・社員が“覚えられる量”に絞る

たったこれだけで、
会社全体がぐっと動きやすくなります。

あなたの会社の方針、
社員に「覚えてる?」って聞いてみてください。
すぐに答えられなかったなら、
見直すサインかもしれません。

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「削る勇気」が、成長の鍵です

方針を“掲げる”ことが目的ではなく、
“動く”ために存在しているとしたら、
それはどれだけ少なくて済むか?

という問いに変わるはずです。

「方針を増やす」のではなく、
「方針を削る」という経営判断。

それが、
あなたの会社を一段階上に引き上げる
強力なブレイクスルーになると思います。

勝亦

20250902-1

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