2023/08/15

かいぶつだーれだ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
20230814-1

勝亦です。

先日

是枝裕和さんの監督作品

映画『怪物』

を観に行ってきました。

https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/

同じストーリーを3つの視点から見る
3部構成ですが、最初3分の2と
最後の3分の1では、
かなり感情が変わります。

純粋さ、守る気持ち、そして執着
終わり方も含めて、
非常に余韻が残る映画でした。

 

テーマとしては

タイトルの「怪物」の他に
・LGBTQ
・生まれ変わり(ビッグクランチ)
など様々ありましたが

同じストーリーを3つの視点で見ることで
気づくことが

「人は自分が見たい視点でしかものを見ない」

ということです。

そのことを映画の中では
同じストーリーに対して

・親の視点
・教師の視点
・子供の視点

で切り替えて描くことで
解釈が180度変わる体験を
させてくれました。

20230814-2

無意識の加害者

このストーリーの着想について
脚本家の坂元裕二さんは
こう語ります。

「以前、車を運転して赤信号で待っていた。

自分の車の前にトラックが止まっていて、
信号が青になっても動かなかった。

何をしているのかと思って
クラクションを鳴らした。

しばらく待っても動かないので
おかしいなと思ったら
ようやく動いた。

すると横断歩道に
車いすの方がいて
トラックはその方の横断を待っていたのだ。

トラックの後ろにいた私は、
それが見えなかった。

クラクションを鳴らしてしまったことを
後悔しつづけている。」

「こういうことは普段生活していて、
見えないことがある。

自分が被害者だと思うことは敏感だが、
加害者だと気付くのは難しい。

どうしたらそのことに気づくことができるか
そのことを10年考えてきた。

その1つの描き方として、この方法を選んだ」

20230814-3

自分の視点と第三者視点

このようなことは
僕たちの日常生活においても
ビジネスにおいても
頻繁に起こることではないでしょうか。

自分の固定した見方で見ることで
良いことも正しいことも
悪いことや間違っていることに映る。

自分が良かれと思って
言った/やったことも
相手にとっては
迷惑千万この上ないことにもなる。

 

そこに気づくためには

事実と解釈の違いを理解したり

自分の固定した視点とは違う
外からの視点に気づいたり

その見方を受け入れる
自分の柔軟性など

とにかく、今の見え方考え方に
執着せずに、広く世界を捉える
意識が大事だと思います。

 

会社は経営者の器以上には
大きくならないといいますが

経営者として、
自分の力量をより高め、
器を広げるために、
多角的な視点と、受け取れる柔軟性をもって
モノゴトを見ていきたいなと思いました。

 

映画『怪物』は上映している劇場は
少なくなっていると思いますが
ご興味ある方は
劇場 or 配信されたら
観てみることをオススメします!

 

勝亦

関連記事

大変身

大変身する方法

昨日はチャットワーク創業者の山本敏行さんと、都内でお打ち合わせをさせていただきました。 超超先行案内

記事の続きを読む

働く時間を減らせば減らすほど売上が上がり続ける エグゼタイム仕組み経営講座 無料でWEBセミナーを視聴する