2023/08/15

かいぶつだーれだ

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勝亦です。

先日

是枝裕和さんの監督作品

映画『怪物』

を観に行ってきました。

https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/

同じストーリーを3つの視点から見る
3部構成ですが、最初3分の2と
最後の3分の1では、
かなり感情が変わります。

純粋さ、守る気持ち、そして執着
終わり方も含めて、
非常に余韻が残る映画でした。

 

テーマとしては

タイトルの「怪物」の他に
・LGBTQ
・生まれ変わり(ビッグクランチ)
など様々ありましたが

同じストーリーを3つの視点で見ることで
気づくことが

「人は自分が見たい視点でしかものを見ない」

ということです。

そのことを映画の中では
同じストーリーに対して

・親の視点
・教師の視点
・子供の視点

で切り替えて描くことで
解釈が180度変わる体験を
させてくれました。

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無意識の加害者

このストーリーの着想について
脚本家の坂元裕二さんは
こう語ります。

「以前、車を運転して赤信号で待っていた。

自分の車の前にトラックが止まっていて、
信号が青になっても動かなかった。

何をしているのかと思って
クラクションを鳴らした。

しばらく待っても動かないので
おかしいなと思ったら
ようやく動いた。

すると横断歩道に
車いすの方がいて
トラックはその方の横断を待っていたのだ。

トラックの後ろにいた私は、
それが見えなかった。

クラクションを鳴らしてしまったことを
後悔しつづけている。」

「こういうことは普段生活していて、
見えないことがある。

自分が被害者だと思うことは敏感だが、
加害者だと気付くのは難しい。

どうしたらそのことに気づくことができるか
そのことを10年考えてきた。

その1つの描き方として、この方法を選んだ」

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自分の視点と第三者視点

このようなことは
僕たちの日常生活においても
ビジネスにおいても
頻繁に起こることではないでしょうか。

自分の固定した見方で見ることで
良いことも正しいことも
悪いことや間違っていることに映る。

自分が良かれと思って
言った/やったことも
相手にとっては
迷惑千万この上ないことにもなる。

 

そこに気づくためには

事実と解釈の違いを理解したり

自分の固定した視点とは違う
外からの視点に気づいたり

その見方を受け入れる
自分の柔軟性など

とにかく、今の見え方考え方に
執着せずに、広く世界を捉える
意識が大事だと思います。

 

会社は経営者の器以上には
大きくならないといいますが

経営者として、
自分の力量をより高め、
器を広げるために、
多角的な視点と、受け取れる柔軟性をもって
モノゴトを見ていきたいなと思いました。

 

映画『怪物』は上映している劇場は
少なくなっていると思いますが
ご興味ある方は
劇場 or 配信されたら
観てみることをオススメします!

 

勝亦

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