2020/08/27

マイクロマネジメント社長の悲劇

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マイクロマネジメント社長の悲劇

仕組み化や外注化に取り組んでも、機能不全を起こしてしまうのは、社長の価値観や思考習慣に起因することがほぼ9割以上です。

なぜならば、仕組みは、経営者の意図を満たすように作られるものですから、まさに経営者の価値観が、反映されるからです。

お金にルーズな人は、お金にルーズな会社を作るでしょうし
競争心の強い人は、競争志向の強い会社を作ります。
他人を信用できない人は、管理が厳しい会社を作るでしょう。
ビジネスというのは、経営者の子供のようなものなのですね。

9つの傾向

仕組み化に失敗する原因として、9つの傾向があります。

  1. アカウンタビリティの欠如
  2. 近視眼的
  3. 恐怖
  4. 注意散漫
  5. マイクロマネジメント
  6. 過剰な責任感
  7. 過度の業績志向
  8. 乖離
  9. 自尊

これらはすべてを網羅的した原因というよりも、経営者の性格、価値観によって、どれかが特出している、
もしくは複数の要因が絡んでいるものとして、原因が考えられます。
この中でも比較的目立つのは、完璧主義から来る「マイクロマネジメント」でしょう。

 

マイクロマネジメント社長の悲劇

マイクロマネジメント社長の悲劇

もちろん「完璧主義」が悪いわけではありません。

完璧主義は、品質の高さや、サービスへのこだわりにより、より高付加価値のサービスを、顧客に提供することができると思います。

Appleのスティーブ・ジョブズなどは、真っ先に思い浮かぶ例だと思います。

しかし、傾向として、完璧主義から来るマイクロマネジメントは、仕組み化や外注化などに良い影響を、与えないことが多いです。

マイクロマネジメントというのは、コントロール過多であり、社員を締め付けたり、支配したがる。

つまり管理が細かすぎるということです。

自分が一番デキますので、社員やスタッフの行動で、思うような結果が得られない場合、相手のためを思って、前向きなアドバイスをするよりも、ついつい反射的に手出し口出しをしてしまうという状態です。

そうなると、部下の人たちはだんだんと「どうせやっても何か言われるから」と、自分から率先してやらないようになっていくことが多いです。

そして、最悪なのは、結果的に我慢できずに

社長自らが、やってしまう

という仕組み化や外注化が、目指すものとは真逆の「元の木阿弥」という状態です。

実は仕組み化・外注化に、失敗する経営者の傾向としては、結構多いパターンです。

 

長期視点と忍耐力を持とう

経営者は基本的に「長期視点」であるべきだと思います。

そのためには、目先のことで手を出すことは、長期的には損をすることだと理解することが大事です。

頭でわかっていてもできないならば、なるべくプロセスを見ないように、物理的に遠ざかってみましょう。
自分ができるからと言って、人も同じようにできるわけではないので、それを認め、待つ忍耐力が必要ですね。

その結果、仕組み化されて、自分の手から離れたビジネスが、できるのならば、我慢のしがいが、あると言うものです。
少しづつ「他の人に任せることの成功体験」を積んで、忍耐力も高めてw
仕組み化を進めていきましょう。

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