僕は30年くらいの人生をかけてずっと本質系を求めてアンテナを立て続けてきました。
本質系を求める人はその人自身が本質的なのではなく
ダイエットしたい人が太っている人であるように
そうでない人がそうなりたいと思うように
表面的にフラフラしてしまうから逆に本質系を求めます。
僕自身も、表面的なテクニック、ノウハウ、マニュアルに偏ってしまう傾向にあったので常に本質系に意識を向け求める人生を歩んできました。
しかし、それを長く続けてきたお陰で、表面的なことと本質的なことの違いなどはだんだんと気付けるようになりました。
表面的なことを遡っていけば最終的に行き着く本質的なことにも気付ける勘が働くようになってきたと思います。
特に表面的な話には敏感になりました。
ピンチの時期に騒ぎ立てる人々
新型コロナウイルスによって経済不況に陥る不安や自分のビジネスが今後どうなるかわからない恐怖の状態になると
声高らかに現れるのが
「ちょっと成功した気になっている人の
必死のポジショントーク」
です。
- 今後の不況を乗り越えるには
こういうやり方じゃないと駄目
- そんなことをやっていたら
今後の時代は生き残れないぞ
- (仮想敵を作って)自分の方法がベストだよ
という論調です。
これは不安な時代においては
「声の大きい人」
が特に強いポジションを得ます。
それを聞いた不安な人たちは簡単に、自分軸を手放して声の大きい人の正当性に合わせてしまいます。
でも、そういう声の大きい人たちを慎重に見ているととても表面的なエネルギーを感じます。
表面的なエネルギーを発する人の見分け方として、いくつかあると思いますが1つだけ上げるとしたらそれは、相手の隠れたメッセージが
自分利益ベクトルか?相手利益ベクトルか?
だと思います。
コロナが本性をあぶり出す
こういう不況時や不安な時代ではその人の本性があぶり出されます。
- 自分のことでいっぱいいっぱいになってしまう人
- 他者や環境の不満とかクレームを撒き散らす人
- 自分の生き残りのために周りを振り回す人
コロナ時代にはビジネスモデルを急速に変えていかなければなりませんので僕たち経営者でも、ビジネスモデル変革に
着手する人が多いでしょう。
でも、その理由が
- 自分が生き残るように
- 会社が倒産しないように
- 破産しないように
という、「自分ベクトル」の理由からの変革が多いのではないでしょうか。
しかし「利益ベクトルが相手」に向かっている経営者は、そうではなく
- どうビジネスモデルを変えれば既存客に価値を提供し続けられるか?
- このピンチをチャンスとして新しいお客様に貢献できる方法はあるか?
という視点でビジネスモデルを変革させています。
自分自身が困っていて焦っていると美味しそうな話や環境についフラフラと引き寄せられてしまいがちですが、少し冷静になった目で相手の発言が、自分利益ベクトルか、それとも相手利益ベクトルかを見極めてみてください。
違和感を感じたら、それは表面的な話かもしれません。