経営者は、経営者としての仕事に集中して、それ以外は極力手放すようにしましょう。
ということは、僕たちも繰り返しお伝えしてますし、あなたも言われなくてもよくわかっていると思います。
そのための手段として、業務の外注化支援サービスも、ご提供しているのですが、わかっていてもなかなか手放せない人は、やはりとても多いです。
手放すことの効果を考えると、外注化は「投資」だとは理解できている。
でも、外注さんの業務のやり方を細かくチェックして、ずっと口を出し続けたり・・・
価値ではなく価格(安さ)を求めて、数千円単位のコスト比較に時間を費やしたり・・・
そんなことなんかより、自分の最も得意で利益を生む仕事をする時間(=エグゼタイム)に自分の時間を投下した方が、遥かに利益も成果も出るのに、なかなかできない。
という方は多いと思います。
わかっているんだけど・・・と。
いえ、わかっていないと思います。
「効果はわかっているんだけど」と思うかもしれませんが、いえ、おそらくわかっていないと思います。
エグゼタイムに集中することで、得られる大きな効果は本当の意味で、わかっていないと思います。
それがわからないから、些末なことをずっと自分でやってしまうのだと、思います。
実際のところ、本当にそんな効果があるの?と、疑心暗鬼だから変わらないのだと思います。
本当には理解していないい80:20の法則
80:20の法則はご存知でしょうか?
パレートの法則とも言いますね。
20%の原因が80%の結果を生み出す
つまり、
- 少数の原因が、大多数の結果を生み出す
- 最小限の努力で最大限の効果を得る
- 80%のモノコトは、ほとんど結果を生み出さない
という自然法則です。
このことから、ビジネスにおいても、少数の大事なことに注力することで、大きな結果を手に入れましょうとお伝えする理論です。
あなたの最も得意で利益を生む「少数の」仕事をする時間に、あなたの時間を集中投下することで大きな結果を得ましょう、というものです。
言ってみれば、エグゼタイムへの注力も、この80:20の法則と同じなのです。
なのですが・・・
80:20の法則の本当の効果
でも、この80:20の法則の本当の効果をご存知でしょうか?
この理解が、エグゼタイムに注力することのインパクトについての理解につながります。
これから算数が始まるので、ちょっと理解しづらくなるかもしれませんが、少しお付き合いください。
(最後に図でも説明します)
20%の重要なことが80%の結果を生み出すということは、効果性は4倍ですね。
一方で、80%の些細なことが20%の結果しか出さないので、その効果性は4分の1です。
ということは、20%のことに注力するのと、80%のことに注力するのでは、その差は4倍ではなく
4 × 1/4 = 16倍
の違いを生み出します。
ということは、20%に注力することは、16倍の効果があると思いますよね。
でも、本当にそれだけでしょうか?
生み出す価値と、かかる手間
その価値を生む20%に対しては、僕たちの時間や手間などの労務も、投入していますので、手間暇も考えなければなりません。
ところで、こういうことに、お心当たりはないでしょうか?
- 全然利益ないのに、手間ばかりかかるお客さん
- わずか少数のお客さんが、会社に多大な負担を与える人である。
つまり
「下位の20%は儲からないばかりか労力や手間の80%を生み出す」
ということです。
「上位20%の顧客」を引いた下位80%は、20%の結果しか生み出しません。
ということは、その下位80%の中の、さらに4分の1の下位20%は、20%の結果の4分の1の5%しか、結果を生み出さないということです。
それなのに、下位20%は、手間やストレスの80%を生み出すのです。
この意味わかりますか?
念の為、最後に図解しますね。
エグゼタイムの256倍理論とは?
整理すると、上位20%は、良い結果の80%を生み出す、しかし、そこにかかる手間やストレスは、わずか5%しかない
80/5=16倍の効果性
下位20%は、手間やストレスの80%を生み出し、結果の5%しか生み出さない
5/80=16分の1の効果性
つまり、上位20%に注力(16倍)することは、下位20%(1/16)よりも
256倍の効果性がある
ということです。
図解すると、こうなります。
今日の内容は文章にすると、説明づらいので、非常にわかりにくかったと思います。
でも、これが腑に落ちると、エグゼタイムに注力することが、どれほどの投資対効果があるのかが、わかると思います。
ぜひ、じっくり図を見て理解してみてください。