勝亦です。
こんにちは。
「AかBか…どちらを選べばいいのだろう?」
日々、経営をされていると
こうした選択に悩む場面が
たくさんあると思います。
ですが、視点を少し変えてみると
AでもBでもない C という選択肢が
意外とあることに気づきます。
その考え方こそが、
ビジネスを根本から強くする
大きなヒントになります。

どちらでもない答えがある
ビジネスをやっていると、
次のような問いに出会います。
・価格か、品質か
・スピード重視か、丁寧さ重視か
・自分でやるか、外注か
でも、このような問いは
そもそも「二項対立」に
なってしまっているのですね。
つまり
「どっちかを選ばないと正解がない」
ように見えているわけです。
しかし、本当に大事なのは
「どちらかを切り捨てること」
ではなく、
「両方を超えていくこと」
なのです。

アウフヘーベンという考え方
ここで登場するのが、
聞き慣れない言葉かもしれませんが
「アウフヘーベン(止揚)」
という考え方。
これは哲学でよく使われる概念で、
相反する二つの要素を
対立させるのではなく、
統合して、より高次の次元へ
昇華させることを意味します。
この考え方はビジネスにおいても活用できます。
たとえば、
・安いけど、品質が高い
・外注だけど、自分の価値観も伝わる
・効率化しながら、心のこもった対応をする
そんな「第3のアイデア」を
考えていく思考法です。

あなたの中にも答えはある
ここまで読んで、
「そんな都合のいいやり方なんて…」
と、思うかもしれません。
でも実際に、僕のクライアントでも
「売上を上げたいけど、忙しくなりたくない」
という矛盾を乗り越えて
自分らしいペースで
安定収益を得られる仕組みを
作り上げた方がいます。
ポイントは、二択を迫られたときに
すぐ決めようとせず、
「この2つ、両方活かす方法ってないかな?」
と問い直すこと。
決めつけずに問い直す。
これが、アウフヘーベン(止揚)の第一歩です。
あなたが感じている「板挟み」は、
成長の前兆かもしれません。
そしてその葛藤の中から、
あなた独自のあり方が
見つかると思います。
いくつか具体例を紹介しましょう。

商品やサービスの価格設定
多くの方が悩むのが、
「高価格でプレミアム感を出すか」
「低価格で数を売るか」
という問いです。
でも実は、この2択に縛られずに
両方のメリットを取り入れる方法があります。
それが、
「コア商品+選べるオプション」
つまり、
基本のサービスは価格を抑えつつ、
「価値を高める追加メニュー」や、
「あなたからしか得られない体験」を
別料金で用意する。
これにより、
・エントリー層の顧客にも対応できる
・一部の熱心な顧客は高単価を実現できる
という「いいとこ取り」が可能になります。

外注と内製のバランス
「全部自分でやるべきか、全部外注するか」
これも極端な二択になりがちです。
でも、第三の選択肢は、
「部分的アウトソース+エグゼタイムの集中」
例えば、
・集客導線の構築はプロに任せる
・でも、最終的な販売や関係構築は自分で行う
こうすることで、
手離れは良くなりつつ、
自分の強みを活かした価値提供は保てます。
「自分じゃないとダメな部分」と、
「誰でもできる・任せた方が成果が出る部分」
を分けて考えるのがコツです。

スタッフとの関わり方
「細かくマネジメントすべきか、完全に任せるべきか」
このジレンマもよくありますよね。
この場合の C の答えは、
「ビジョン共有×仕組みで任せる」
つまり、
いちいち指示を出さなくても動けるように
価値観と仕組みを最初にセットする。
たとえば、
・判断基準となる「価値観・方針」を共有する
・マニュアルを整備する
・定期的な1on1で方向を合わせる
これにより、
「任せているのにズレる」問題も減り、
「干渉しすぎて疲れる」こともなくなります。
このように、ビジネスを進めるうえで、
つい二択にハマってしまう瞬間があると思いますが
すべての「迷い」は、
実はもっと良い答えを探すチャンスです。
そんなときこそ、
「第3の選択肢って何だろう?」と
自分に問いかけてみてください。
その先に、あなたらしいビジネスの形が
きっと見つかるはずです。
まだ言語化されていない新たな答えが
あなたの中に、もうあるはずです。
もし
「自分にとっての C を一緒に探してほしい」
そんなふうに感じたら、
こちらからご相談ください。
→ https://exesupport.com/clp/switch-sch/
勝亦

