今、自社が成長のためにどんな打ち手を取るべきか?
経営者は四六時中考えていると思います。
社員・スタッフは今、目の前のことを効率的に集中し、経営者は未来を描く。
これは、それぞれの役割分担であり、お互いがお互いを信じて会社を運営していっていると思います。
しかし、経営者がこの先の未来をどう描くか?
そして、社員・スタッフが今をどう運営していくか?
ということの判断・決断の内容は、両方とも
自社がどの成長段階にいるか?
によって変わってきます。
今日から順番に、成長の3つのステップと判断軸を考えていきましょう。
3つのステップとは?
企業成長の3ステップと言いましたが、これは1つの事業に対しての3ステップと捉えても大丈夫です。
つまり、1つの会社で複数の事業を繰り返し立ち上げて行く場合、その1つ1つの事業についての3ステップということです。
成長の3ステップ
ステップ1:ダボハゼ期
ステップ2:フォーカス期
ステップ3:レバレッジ期
ステップ1:ダボハゼ期
別名、目の前に来たのもは全部食え期ですw
Wikipeia ダボハゼ
→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%9C%E3%83%8F%E3%82%BC
「ハゼ類は貪欲で、体に比べて口が大きい魚であることから、転じて手段や対象を選ばず、ガツガツと飛びつく人、またはそのような行動を揶揄するときに使われる。」
特に会社設立のゼロからの立ち上げ期は、とにかく目的は
「顧客」と「キャッシュ」を作ること
です。
でも、「顧客」と「キャッシュ」を作る目的のために「顧客」と「キャッシュ」を作ろうとしても作れません。
商品・サービスのニーズと可能性を知る時期
そのためには、自分のこだわりは横において、とにかく、ダボハゼのように目の前のお客さんや仕事を選ばずに、来たら「ぱくっ」と食いつく。
これを最初から、
- 自分のこだわり
- 客と仕事の選定に主導権を取ろうとする
というスタンスでいくと
自分のこだわりと顧客の要望の乖離(つまり、無意味なこだわり)に気づくことができず
将来的な良いお客さん、良いビジネスの気づきの芽を摘んでしまうという可能性があります。
あえて、ダボハゼに徹することが、自社にとっての良い「顧客」と「キャッシュ」を得られる近道になります。
立ち上げ期は、とにかく自分の体と時間を使って
- 自社の商品、サービスと、世の中のお客さんのニーズのマッチングを体感する
- とにかく目の前のキャッシュを生む
- 自社にとって良いお客さんとは誰か?を知る
- 自分がこだわるべきところと、そうでないところを知る
ということのためにダボハゼのように食べまくる時期と割り切ると良いでしょう。
ダボハゼ期の注意点
ただし、何でも食べると言っても、もちろん注意点はあります。
- ビジネスを始めているということは何のビジネスかは決まっているので、あまりかけ離れたことはしない
=違うことを分散してやらない - どうしても嫌な客とは付き合わない
=公序良俗に反することや、これだけは譲れないポリシーに反することなど、やればやるほど自分が苦しくなることはしない
そして、さらにこの時期に最初から意識しておくべきことは
- いかにストックビジネス(継続利益モデル)にするか?
です。
集客のストック化ではなく、購入していただいた後に継続して購入していただくことができるモデル構築を意識しましょう。
細かい話は除いた上で、一番抑えるべきポイントとしては以上となります。
あ、この時期はまだ積極的に外注化はせず、自分でやることも必要ですね。
ダボハゼ期を過ぎた後
さて、ダボハゼ期を過ごして、お客さんも増え、売上も安定してきた後のステップは
ステップ2:フォーカス期
ステップ3:レバレッジ期
と続きますが、このステップでも陥る問題点と、やるべきポイントがあります。
これを知っていると知らないとでは判断・決断の質が変わりますので、次回も引き続きご説明していきます。