休日になると公園で、次女にSボードや自転車などの練習に付き合わされますが、本当に子供は何でもどんどんうまくなるよなーと感心します。
最初は、へっぴり腰だったのが数日経っただけで、ずっと降りなくても乗れるようになったり、少し前は、一輪車も乗っていて2,3mくらいしか乗れなかったのが次の週には50mくらい平気で乗れたりしていました。
自転車も何度も転んでは痛い思いをしつつ、、、という時期はすぐに通り越してスイスイ乗れています。
子供って、覚えるの早いなーと思うのですが、以前読んだ雑誌か何かに、覚えるのではなく失敗する経路を遮断するという話が載っていたのを思い出しました。
つまり、うまく乗れるようになったということは、実は「失敗できなくなった」ということです。
赤ちゃんの脳の神経回路と、今の僕たちの脳の神経回路の違いについて、初めて聞く人からすると、かなり衝撃の事実かもしれませんが
「赤ちゃんの脳の神経細胞は数多くつながっていて
私たち大人の脳の神経細胞は必要なものだけつながっている」
という話です。
つまり、
大人よりも赤ちゃんの神経回路の方が広く、多くつながっている
ということです。
驚きませんか?ここ驚くところです。僕は驚きましたので(笑)
え?当たり前の情報?(笑)
除外のプロセス
赤ちゃんは手でグーチョキパーなどの細やかな指の動きはできませんよね。
それは、神経回路がつながっていないからではなく「必要以上につながっている」ために、1つの入力に対して膨大な出力がされて、何をどうすればいいのかがわからないためだからということです。
これが成長すると、余計な回路が働かなくなって『不要な神経回路が遮断されて(使われなくなって)』1つの入力に対して、必要な出力だけが行われるようになるわけです。
見る・やる、などの「経験」から回路を調整していくのです。
これは一説には、経験して回路を増やすというアプローチよりも、最初に多めにつくっておいて、後で減らすというアプローチの方が環境に適応しやすいからでは?とも言われています。
そう考えると、赤ちゃんの可能性は無限である、という事が可能性として、脳の側面からも説明できそうですが、今日はその話ではないので、置いておきますね。
失敗する方法を消去する
ということは、
「何度も自転車乗りに失敗して、うまく乗れる方法を覚える」
のではなく、実は
「何度も自転車乗りに失敗して、失敗する方法を消去する」
というのが、= 技術を蓄積する事だとわかります。
#もちろん、もともとない知識や技術は出せないので
#「方法を覚える:方法を消去する」が「0:10」という
#単純な話ではない、という事を含みおきください。
つまり何度も繰り返すと、今度は自転車に乗っても「失敗できなくなる」のですね。
自転車乗りにわざと失敗する、失敗を演出することはできても、本気で「失敗することはできなくなる」のです。
失敗できなくなるということはつまり成功するというわけです。
技術を習得する確実な方法は「何度も何度も失敗を体験すること」なのですね。
失敗をするのが怖い
失敗は嫌だ
失敗は恥ずかしい
という思いは、全てその人のマインドですが、上のような話は、弱くなるマインドに
失敗してもいい、ではなく
むしろどんどん失敗した方がいい
という失敗することの正当性を与えてくれることだと思います。
失敗を恐れて、なるべくうまくやろうとすればするほど、突然大きな失敗に遭遇する。
そうならないように、小さな失敗を日々たくさん積み重ねて、失敗できなくなる状況にする、というのが成長プロセスでは重要な視点かもしれませんね。