2020/02/27

【山本 敏行さん】vol3. 人と事業をつなぐ新サービスモデル

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目次

人と事業をつなぐ新サービスモデル

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勝亦:そういう中、My CSOに関して1社1社やっていくのもそうですが、今後のご予定としての何か新しいサービスはありますか?

山本:そうですね、「ばちーん」とはまる、このMy CSOの良い所でもあり悪い所はやはり、単発です。単発売上なんです。オファーはいただくけれど、(売上が)多い月もあれば少ない月もどうしても出てきます。

それはやはり安定しないです。私はストック収益という、座布団と言いますか、積み上がる収益しか今までやってきたことがないので、このアップダウンがあったり、来月も取らなければいけなかったり、そういうのが嫌なんですね。

なので何かしらストック収益が作れないかなと思った時に、さっきのマッチングのところとか、そういうのは私が両方の間に入らなかったらくっつかなかったわけなので、私の価値ってあったりするわけですよね。そういう所に私が入らせてもらって、間に10%頂いたりする、というビジネスモデルを今後どんどんやっていこうかなと思います。

勝亦:なるほど。

山本:そっちを本業にしようかと思っていて。

勝亦:でもそっちが積み上がればね。

山本:そうなんです。1回つながれば、私がマーケティング支援をすると両方が喜んでくれて、積み上がっていくじゃないですか。

勝亦:はい。ああ、素晴らしい。

山本:私もストック収益になるんです。すると、毎月請求書を送るだけで入って来るようなビジネスモデルになるので、これからMy CSO今まで1日かけて一気にやっていましたが、これからは何かしら「戦略マッチ」サービスで、1時間だけどんどん無料で相談に乗ります。というのを受けて(いきたいです)。私の中で、ヒアリングだけなら1時間でできるようにマスターしたので。

勝亦:そうなんですか。

山本:どんどんためていって、全部記録を取ってあるのでいいかなと思います。
それをパシパシと。

勝亦:後から積み上がってくるわけですね。

山本:しかし、新サービスを立ち上げようと思うと、普通は自分で企画して自社の社員や外注を使ってサービスを作らないといけませんよね。すると時間かかります。今、働き方改革でみんながあまり働かなくなってきてるじゃないですか。私は働き方改革を推奨してるような会社の代表をやっていたのに、働き方改革が大嫌いなんです。

勝亦:そうなんですか?

山本:「みんなもっと仕事しようよ」と。

勝亦:「仕事しようよ」と。

山本:と思っていますが、それは風潮的に難しいので。ただ、今私は社長としか仕事していないんです。社長は、仕事をする(人)じゃないですか。

勝亦:しますね。

山本:だって必死ですから。資金繰りや今後の売上どうするとかなっていると、やはり皆さんのレスポンスも早いですし。

勝亦:そうですよね。

山本:土日は関係ないですし。先ほどの化粧品原料会社の社長は「50周年だからハワイの社員旅行に行ってきます」となりました。3代目なのですが、「うーん、ハワイか」と。「時差4~5時間やな。じゃあこの時間になったらミーティングできますか。ビデオ会議で」と(言いました)。

「え、このスピード感で進めるんですか?」って。やはりシリコンバレーのスピード感で進めたくなるので、社長も必死でついてきますね。

勝亦:いいですね。

山本:そのスピード感を皆さんも体感すると、次から動かす時にそういったふうにできますよね。

勝亦:素晴らしい。

山本:といったようなこともやりながら、そこで私もストック収益をためていく。もう少し、My CSOはちょいちょいとやりながら、いずれはだんだん縮小していく形になると思います。

勝亦:そうなんですね。

山本:はい。

広報を担う新サービスとは

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勝亦:何か広報のサービス展開もありますよね。

山本:そうです、今私がちょうど今日リリースするサービスです。

勝亦:あ、ちょうど今日?

山本:今日リリースするのです。そうなんです。(新)サービスがありまして、それも戦略マッチです。これは「皆さんPR広報とかってうまくいってますか?」ということなのです。

私はこれまで10年以上広報をやっていて、テレビ、新聞、ラジオなど、あとアメリカのメディアからシンガポール、台湾のメディアなどもたくさん出まくったんです。CNNなども取り挙げていただいたりして、広報のノウハウはこの10年ほどやってきたのでめちゃくちゃに持ってるのです。

勝亦:すごい。そうですよね。

山本:そこで、私が前に広報の講演をしたらめちゃくちゃうけて、笑いもありますが、スタンディングオベーションされるんじゃないかというくらいの内容になったんです。「あれ、広報のネタうけるな」と思いました。そう思っていた時そこに、観客側に私が昔少しばかり経営の相談を受けたアナウンサーが座っていたのです。

「え、何でテレビ局側の人が私の広報の講座なんか聞きに来てるんですか?」と聞くと「企業側のニーズをちょっと知りたくて」とおっしゃったのです。「へぇ」みたいな。すぐに名刺交換をして、「じゃあまた今度1時間、カフェでも」と言った時に、「企業の広報ニーズってすごいんですね」と言われました。

「いや、すごいですよ」「みんなテレビ出たくて仕方がないけど、PR会社に頼んでも全然テレビに出れない」と。「そうなんですね」、「私たちアナウンサー側からすると、ずっとネタ探してますよ」と。「え?めちゃくちゃギャップありますね」といった感じで。芸能人とビジネスの人は、すごくギャップがありますよね。

勝亦:そうですね。

山本:芸人とビジネスの人で、カラテカの入江さんなどがいると、一気にばちーんとつながって、闇営業と言われましたが、そういった仕事もワーッとたくさんあったじゃないですか。

そういった感じで、今やアナウンサーも芸能界みたいなものなので、ものすごくギャップがあるのがその時に分かったんです。「司会とか講演とか今仕事を受けてるんです」のような。

アナウンサー事情も教えてもらいました。アナウンサーは22歳の新卒採用で、1,000倍以上の倍率を勝ち上がってテレビ局に採用されるわけです。しかし3年契約なんです。

勝亦:そうなんですか?

山本:NHKは、地方は1年契約です。

勝亦:そうなんですか、すごくシビアですね。

山本:超シビアです。

勝亦:そんな世界なんですね。

山本:25歳でもう1回3年更新すると28歳ですね。28歳で大体フリーというか、戦力外通告です。

勝亦:そうなんですね。

山本:だって次々と(倍率)1,000倍を突破してくるような若い子が下から入って来るんですよ。例えるとプロスポーツ選手のような感じです。ものすごいルーキーが入ってきて、30歳を超えてくると、ちょっと衰えてきたりして戦力外通告になるわけです。アナウンサーは30歳定年説というのがあるそうで、30歳を超えた人がテレビ局にいると、「ああ、老後だね」と。

勝亦:老後、30歳で。

山本:30歳超えたら老後と言われる世界なんですよ。

勝亦:30歳でもですか。

山本:めちゃくちゃにきつい世界じゃないですか。

勝亦:きついですね。

山本:しかし、アナウンサーになる人は大学時代にアナウンス学校へ行って、1,000倍を突破するために必死に頑張っているわけです。

勝亦:そうですよね。

山本:そしてアナウンス学校も内定を取るのがゴールなのです。内定を取った後に30歳で定年というのは知らずに入るのです。

勝亦:ショッキングですね。

山本:ただ、アナウンサーはスポットライト症候群と言って、カメラの前でスポットライトを浴びていたので、もう人前で話したい。声を使った仕事がしたい。一般の仕事は興味ない、できない。現役の女子アナウンサーですごく有名な番組に出ている人でも、結構アルバイトをしているんです。

勝亦:そうなんですね。

山本:そのぐらいお金がないんです。アナウンサー側の話を聞かせてもらって驚きました。「私たちがやってる仕事って、実はアナウンサーって原稿読んでるだけって見られがちですけど、実はあれって超一部なんですよ」と。

実際にアナウンサーの仕事は何かというと、企業から届くプレスリリースを毎日見て、その中から面白いネタがあれば自分で連絡をして、取材しに行く。

勝亦:アナウンサーがやっているのですか。

山本:アナウンサーが結構やっています。そして面白いのをディレクターにネタとしてあげて、採用されて、そこで読むと。
読むのは本当にもうすごい一部だけで、「もう私たちあれなんですよ。汗ドロだらけでもう本当に、超ブラック状態で働いてるんですよ。月1回しか休みない時とか普通にあります」といった超ハードワークをやっているんです。「でもこの仕事って企業の皆さんがやってる広報とすごい近いと思ったんです」と。しかも採用する側にいたわけですね。

勝亦:そうですよね。

山本:だからメディアがうける視点、テレビがうける視点が分かっています。

勝亦:分かってるんですね。

山本:「なので私ちょっと広報サービス始めたらどうかな、って思うんです」と言いました。広報のニーズは知っているし、広報の採用をするのもすごく大変だったんです。優秀な広報を採用するのはとても難しいのです。そこで、「めっちゃいい、いける。俺にやらせてくれ」みたいな感じになりました。

勝亦:決めてきたんですね。

山本:アナウンサーは、ビジネスのスキルがあまりないんです。「IT分かりません、メールもチャットもできません」という人が普通にいます。「話すことしかできません」という人も結構いたりしますが、話させたら天下一品みたいな、特殊能力の人たちです。芸能の一種ですね。なので「じゃあビジネス周りは私がやるわ」と。

そして考えたサービスが、「現役女子アナウンサー2名が御社の専属広報になります」というサービスで、サービス名は「女子アナ広報室」です。

勝亦:いいネーミングですね、「女子アナ広報室」って。

山本:私がつけたんです。

勝亦:ほんとですか。

山本:最初は、戦略だと私がいつもYoutubeで言っているので、戦略広報女子という名前がついていましたが、「ちょっとそれは怖すぎるからちょっと私に考えさせてもらっていいですか」と。

勝亦:「堅い堅い」と言って。

山本:そこで、「女子アナはやっぱり絶対使った方がいいと思うんだよね。やっぱり一発のイメージあるし。女子アナ広報、女子アナPR、うーん、女子アナ広報室でどうですか?」とたずねました。

「わー、いいです。テンション上がります」となり「刺さったな」と思ったので、「じゃあ女子アナ広報室でいきましょう」と(決まり)商標を取りました。

勝亦:すごいインパクトありますね。

山本:すぐに商標を取ってすぐドメインも取って。

勝亦:早っ。

山本:koho.proっていうドメインを取りました。

勝亦:早いですね。

山本:jyoshiana.jpとやると、少しいやらしいサイトになりがちですが、koho.proのとなれば、広報のプロっぽいでしょう。そして、本日リリースです。本当は7月から始まったので、「10月ぐらいにリリースですか?」と言われましたが、「ダメです。今月です」と。

勝亦:すごいスピード感ですね。

山本:「じゃあ私が講演するから、講演の日をリリース日にしましょう」と。今夜これから講演があるんですがね。

勝亦:ああ、そうですか。

山本:ここに合わせて発表します。

勝亦:わあ、素晴らしい。

山本:なので実質3週間でリリースしますが、その間「やっぱりお客様の声が必要だね」となり、私がCSOをやっている会社に「トライアルでちょっとやりませんか?」と声かけして普通に有料でやってもらったところ、2週間でテレビに出ていたんです。

勝亦:2週間?早すぎじゃないですか?

山本:アナウンサーが取材に行って、メディア視点でヒアリングしてプレスリリース書き、書いたプレスリリースを持ってアナウンサーチーム5~6名が古巣のテレビ局に行って、お世話になったディレクターなどにどんどん手渡して「よろしくお願いします」と。

勝亦:デザインも分かりやすいですし。

山本:「メディア、この記事分かりやすいね、ありがとう」と言われて採用されると。

勝亦:へぇ。

山本:それが速攻でテレビで放送されました。それは4日前に放送されましたが、売上がボーン、大喜び、と。

勝亦:すごいですね。

山本:今まで10何年テレビに出られなかったと。

勝亦:ほんとですか。

山本:(そのアナウンサーが)2週間で出られましたね、と。

勝亦:投資対効果が半端ないですね。

山本:そうですね。そして丸投げができるプランと、あとは自社の広報を育てるプラン。

勝亦:それいいですね。

山本:それぞれ40万円なんですがね。

勝亦:安いですね。

山本:普通は多分100万。

勝亦:大体3桁です、100万円以上はします。

山本:しますよね。少し、値段の付け方が間違っているんです。それもイーシーなのです。

勝亦:素晴らしい。

山本:間違えていますよね。

勝亦:いやいや、いいと思います、そのこだわり。

山本:40万、やばいかな。

勝亦:やばいですね。

山本:新卒の子プラスアルファなら、社会保険なども含めると(月給)30(万円)を超えてきますよね。40万で女子アナ2人が専属広報になりますよ、と。

勝亦:すごいですね。

山本:容姿もね。広報は会社の顔ですし、コミュニケーション能力も必要、文章力も必要です。あとはメディアにアプローチできないといけませんが。

勝亦:それで月額40万円、一気に跳ねますね。

山本:そうです。

勝亦:ものすごいニーズがあると思います。

山本:口頭で5分説明すると、大体皆さんが「やる」と言います。

勝亦:そうですよね。

山本:これは何のマッチングかといえば、司会や講演、研修といった仕事がなかったフリーアナウンサーやアルバイトしていた女子アナの強みと、広報新市場とのマッチングです。

勝亦:それもCSO発想で。

山本:CSO発想で。

勝亦:すごい。

山本:ということを考えて、今日がリリースなので今、一番熱が入っています。

勝亦:そうですね、ページの所にも載せておきますので。

山本:koho.pro。

勝亦:.proなんですね。

山本:広報プロ、みたいな感じにしています。

勝亦:覚えやすい。すごいですね、いやいや、楽しみですね。広報をお願いしたいお客さんの業種業態、例えばB to Bだとちょっとダメだよ、B to Cならいいよ、といったようなものはありますか?

山本:それはヒアリングさせていただいた時にアナウンサー側の判断で相談させていただく感じになると思います。ただ、税理士や弁護士などもやろうとしていますし、どちらかといえば広報に経営者や経営陣が前向きかどうかの方が重要ですね。

単に「お願いしたらテレビ出れるのね」というだけではなく、やはり会社としてテレビに出ていくぞ、という協力体制がなければ。どんな商品でも出られるかといえば、テレビは面白くないと。珍しい、すごいものじゃないと出さないので、切り口次第ですが「ちょっと商品、もうちょっとこういうふうな形できませんか?」と、

会社自体が本当にテレビに出ていって売上を上げるんだ、というマインドを皆さんに持っていただく。全員野球のような、そういったマインドを持っていただく方が重要ですね。

勝亦:そうですね、確かに。私も仕組み経営のコンサルをやっている中で、やはり一番重要なのは、仕組み化できるかできないかではなくて、経営者が仕組み化しようと思っているかという、この思いですね。そこが一番重要です。そうでなければ、仕組み化、外注化などいろいろありますが、全部意味がないんです。広報も同じ、ということですね。

山本:そうですね。

勝亦:分かりました、ありがとうございます。いや、すごいですね。お申し込みが殺到するイメージがあります。

山本:今日これからリリースなので、まだ分かりませんが。

Youtube戦略チャンネルと今後の活動

13

勝亦:あと最後に、山本さんはYoutube戦略チャンネルもしていますが、あれはマインドマップで5分10分、15分ほど話をしていますよね。

山本:そうですね。全部の脳みその中身を出しちゃうという…。あれもMy CSOなどにつながる、自動の営業マンのような感じになっていますがね。

勝亦:毎日アップされているのですか?

山本:平日毎日アップしていますね。

勝亦:すごいですね。

山本:今週は「女子アナ広報室」のために1週間ほど止まってしまいましたが、また来週から再開します。

勝亦:はい。あれもすごく価値ある、すごく濃い情報が毎日出ていますね。

山本:そうですね、全部のノウハウをYoutubeに出してしまえば、地方にいる若い子など誰でも学びたい人が学べる。私の人生ミッションは、「頑張ってる人が報われる社会を作る」です。若手でも障がい者でも主婦でも働けるようなツールを作ってみんなの底上げをしつつ、ということをやりつつ、といった感じですね。

勝亦:はい、分かりました。ありがとうございます。

山本:あとは未来の自分の時間をセーブする仕組みでもありますね。質問がたくさんくるので、Youtubeのリンクを送りまくるんです。ちゃんと説明した動画が残っていれば、向こう(相手)は見てくれますよね。

勝亦:今日お話を伺って、すごいですね、すべての行動が未来に対する仕組みにつながっているというのが分かりました。その発想はほんと素晴らしいです。これからも勉強させていただければと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

山本:いえいえ、こちらこそ。

勝亦:あと、今年の10月の23日水曜日に、「日本アントレプレナー学会」という、私が所属している仕組み経営の会があり、そこで主催をする「仕組み経営サミット」というものがあります。山本さんにはそこに特別講演としてご参加いただきますので、その時はまたよろしくお願いします。

山本:お願いします。

勝亦:その際にはまたこのMy CSOのお話や、あとは全体的な仕組みづくりの。

山本:そうですね。

勝亦:お話をがっつりと。

山本:これも一人社長でどうやったら利益が上がって行くか、といったような私が今取り組んでいることを全部話したいと思います。

勝亦:そうですよね。一人社長でありながらも、どうやってスケールするかという。

山本:そうです。

勝亦:非常に楽しみなテーマだと思いますので、私もお話を伺いたいと思っています。よろしくお願いします。

山本:お願いします。

勝亦:長い時間にわたって、本日はチャットワーク創業者の山本さんに、過去のお話からこれからのビジネスについていろいろなお話を伺ってまいりました。

全体的に本当に素晴らしい仕組みを持たれていますし、ページの下にもMy CSO、「女子アナ広報室」のリンクを貼っていますので、必要な方はお問い合わせいただき、ぜひ山本社長とつながっていただければと思います。よろしくお願いします。本日はありがとうございました。

山本:ありがとうございました。

MyCSO

女子アナ広報室

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