目次
- 1.ニュースレター・会報とは?
- 1-1.ニュースレターとDMの違い
- 1-2.ニュースレター・会報の効果
- 1-3.よくある誤解(売上げアップにすぐにつながらない)
- 1-4.続けることでお客様との接点を保つ
- 2.ニュースレターの作り方1:読者(ターゲット)を考える
- 2-1.新規顧客向けに見込める効果
- 2-2.既存顧客向けに見込める効果
- 2-3.関係者全員向けにする場合に見込める効果
- 3.ニュースレターの作り方2:何を伝えるか
- 3-1.新規顧客むけの代表例
- 3-2.既存顧客むけの代表例
- 3-3.自社担当者の人となりが見えるネタ
- 3-4.ネタはストックしておくためにも、あがったアイデアをリストアップ
- 4.ニュースレターの作り方3:印刷・発送まで
- 4-1.印刷:カラー・単色・2色・箔など印刷の色味等
- 4-2.発送:自社で発送、発送代行業者に依頼
- 5.ニュースレターの制作から発送までワンストップで対応
ニュースレター・会報とは?
ニュースレター・会報とは、既存客や見込み客に対して定期的に発行するメディアのことです。
ダイレクトメールやチラシと違い、基本的には売り込みは行わず、顧客の関心のある内容や利益になる内容を伝えるものになります。
ここでは、ニュースレターの効果やよくある誤解などを取り上げます。
ニュースレターとDMの違い
ニュースレターとよく似たものとして、ダイレクトメール(DM)があります。
ダイレクトメールとは、顧客に対しての売り込みが目的である営業ツールであり、内容も商品やサービスといった「発行者が伝えたいもの」で構成されています。
一方、ニュースレター・会報は、定期的に発行することで顧客との接触回数を増やしたり、信頼関係を構築するためのものなので、「営業」「売り込み」「広告」といった発行者視点の要素を減らして構成されています。
そのため、内容も「読者が知りたいことや、読者にとって役立つこと」が書かれています。
ニュースレター・会報の効果
ニュースレター・会報の目的は、直接的に売り上げにつなげることではありません。
しかし、顧客にとってメリットがある情報を定期的に発行することで、顧客との接触回数を増やし、信頼関係を築いていくという効果を生むことができます。
顧客との関係性ができていくことで、商品やサービス、ブランドを顧客に覚えてもらうことができたり、問合せをいただけたりといった効果もあります。
最終的に売上げにつながることも、もちろんあるでしょう。
よくある誤解(売上げアップにすぐにつながらない)
しかし、「ニュースレターをやればすぐ売上げアップにつながる!」と考えてしまうのは、よくある誤解です。
あくまでも、ニュースレターは顧客との接触回数を増やしながら、信頼関係を構築していくことが目的だからです。
ニュースレターは種まきです。
関係が出来上がっていくことで、回り回って結果につながっていくと言えます。
また、顧客に定期的に接触しておくことで、顧客から忘れられないという効果もあります。
続けることでお客様との接点を保つ
ニュースレターを発行するとき、短期的に結果を求めるのではなく、続けていくことで、顧客と関係が築かれ、覚えてもらうことができ、将来の継続的な売上げにつながると考えることが重要です。
なぜなら、「名前も知らない会社より、ニュースレターで知っている会社で頼みたい」「品質がわからない商品より、ニュースレターで実績を読ん商品を買いたい」という顧客心理が働くからです。
売上げアップにはすぐはつながりませんが、ニュースレター・会報で継続的に顧客と関係性を構築していくことでファンができ、将来の売上げに期待できると考え、続けていきましょう。
ニュースレターの作り方1:読者(ターゲット)を考える
ここから、ニュースレターの具体的な作り方を紹介していきます。
まず1つ目は、ターゲットとなる読者を考えることです。
ニュースレターは会員などの既存顧客向けだけでなく、新規見込み顧客へ向けても、それぞれの目的に合わせて発行することができます。
どのようなターゲットに対してどんな効果を期待するのかということをもとに、読者を設定しましょう。
新規顧客向けに見込める効果
名刺交換をした方に送ったり、ポスティングを利用したりといった、新規顧客をターゲットとした場合、どんな効果があるでしょうか。
まず、あなたが行っているビジネスがどんなものなのか、商品やサービスを知っていただくことができます。
また、読者にとって役立つ情報が書かれているので、信頼関係が築きやすく、ファンになっていただくこともできるでしょう。
既存顧客向けに見込める効果
では次に、既存顧客に対してはどんな効果があるでしょうか。
それは、ニュースレターの中で売り込み感なく、他の商品やサービス、新しい商品やサービスを紹介できることです。
定期的に発行するニュースレターの中で、自然と取り上げることでリピートにもつながるでしょう。
また、ニュースレターをもとに既存顧客からの紹介や口コミにもつながりやすいという効果もあります。
関係者全員向けにする場合に見込める効果
ビジネスを行う上で絶対に避けなければならないことは、顧客に「忘れられてしまう」ということです。
顧客が離れてしまう原因として、商品やサービスに不満があったり、金銭面の問題などもありますが、多くの場合「忘れてしまう」からなのです。
顧客に対して、ニュースレターで継続的にあなたの商品やサービスの価値を伝えることで、この「忘れられてしまう」というリスクを減らすことができます。
ニュースレターの作り方2:何を伝えるか
ニュースレターの作り方2つ目は、どのような内容を伝えるかということです。
前述のように、ニュースレターは売り込みが目的ではありません。
ターゲットとなる読者が読みたいと思えるもの、つい見てしまうものを伝える必要があります。
ここでは、代表例をいくつかご紹介していきます。
新規顧客むけの代表例
新規顧客向けの例としては、「お客様の声」があります。
まだあなたの商品やサービスについて知らない新規顧客は、「この商品大丈夫かな」「このサービスを使って結果はどうなのかな」と不安を感じていることが多いです。
その際に、第三者としてのお客様のリアルな声は非常に参考になるでしょう。
実際に商品やサービスを使った方の経験は、新規顧客に対して強い動機付けになったり、擬似体験にもなります。
そのような事例を紹介することで、安心や安全を伝えることができ、信頼感も生まれてきます。
既存顧客むけの代表例
既存顧客向けの例としては、業界ならではの役立つ情報があります。
あなたは、その業界のプロとして、専門家だからこそ伝えられる最新情報や豆知識を伝えましょう。
ニュースレターを読んで、読者があなたをプロとして認識することは、読者が正しい価値基準を得ることにもつながります。
正しい価値基準がなければ、粗悪な商品やサービスを購入してしまうことにつながります。
あなたが正しい価値基準を伝えることで、最適な商品やサービス、つまりあなたの商品やサービスを選ぶことができるようになるでしょう。
自社担当者の人となりが見えるネタ
ニュースレターで伝える内容として、自己開示というものがあります。
これは、社長や代表者の人となりが見えるものや、スタッフや従業員のことを紹介する内容です。
外からはわからないプライベートな内容を伝えることで、親近感が湧き、信頼関係の構築につながっていきます。
例えば、経営者の近況や価値観、想い、仕事に対する考え方を伝えたり、社内のイベントやスタッフの日常、インタビューなどがあります。
自らをまず伝えていくことで、身近に感じてもらうことができ、共感を得ることができます。
思わず共感したり声援を送りたくなる内容で、ファンを増やしていきましょう。
ネタはストックしておくためにも、あがったアイデアをリストアップ
ニュースレター・会報は定期的に発行していく必要があります。
また時期が来たからといって薄い内容で発行しても、読者にとってメリットがなく、ニュースレター・会報の効果も薄くなってしまいます。
顧客に役立つ情報を伝えるために、普段から意識してネタを集め、ストックしておきましょう。
思いついたアイディアはリストアップしておき、いつでも振り返れるようにしておきます。
例えば、お客様の声としてインタビューできる方をリストアップしておいたり、社内のイベントや季節にまつわることなどを事前に集めておくことで、ニュースレターを作るときになって焦ることがなくなります。
ニュースレターの作り方3:印刷・発送まで
ニュースレターの作り方3つ目として、完成したニュースレターを印刷し発送する方法を紹介します。
ニュースレターをどのようなデザインにするのか、という点は好みもありますし、会社や商品、サービスのイメージに合わせる必要があるので割愛し、ニュースリリースを送る際に必要な事務作業について解説します。
用紙:ニュースレターの目的に合わせて紙質やサイズを選ぶ。
A4サイズのはがきも最近は料金のやすさなどで人気。
1つ目は、ニュースレターの用紙です。
印刷する用紙には、サイズ(大きさや形)、紙質、厚みといった違いがあり、目的に合わせて選ぶ必要があります。
最近では、封筒などが必要ないしっかりした用紙でありながら、安価であることから、A4サイズのはがきも人気があります。
■サイズ
サイズにはA4、B3といった用紙の大きさがあります。
また、正方形などの不定形にしたり、二つ折り、三つ折りなどの加工なども選ぶことができます。
■紙質
紙質の代表的なものとしては、普通(上質)紙、マット紙、コート(光沢)紙などの種類があります。
普通紙は一般的なコピー用紙に近い質感、マット紙は光沢が抑えられさらりとしつつも落ち着いた質感、コート紙はツヤ感があり写真やイラストをきれいに表現できる質感です。
■厚み
一般的に、厚みは〇〇kgと表記されています。
参考として、70kgが薄手、90kgが標準、135kgが厚手のものになります。
印刷:カラー・単色・2色・箔など印刷の色味等
2つ目は、印刷についてです。
ニュースレターを印刷する際、カラーを選ぶ必要があります。
■フルカラー
写真やイラストを綺麗に表現することができます。
また、フルカラーであれば目を引きやすく、チラシと間違われにくいという利点もあります。
■2色刷り
黒に加えてもう1色を印刷することができます。
フルカラーに比べて表現の幅は狭まりますが、ポイントとなるところにカラーを使うことで目を引くことができます。
またフルカラーよりは安価に印刷することができます。
■モノクロ
最も安価に印刷することができます。
■箔などの加工
オプションにはなりますが、金箔・銀箔などの箔押し加工や、浮き立たせるエンボス加工、ツヤを出すPP加工など、様々な印刷の加工があります。
予算や目的に応じて選ぶことができます。
発送:自社で発送、発送代行業者に依頼
3つ目は、完成したニュースレターの発送作業です。
発送作業には、封入・封閉じ、宛名ラベルの作成・貼付け、運送会社への引渡、返品の処理といったいくつかのステップがあります。
送付先が少なければ、自社で発送作業を行うこともできますが、数百以上など、ある程度まとまった数になってくると発送代行業者に依頼した方が良い場合もあります。
代行業者を利用すると、正確に綺麗に発送できるだけでなく、結果的に社内で作業するよりもコストを下げられる場合もあります。
ニュースレターはあなたから顧客への手紙です。丁寧に綺麗な状態で発送することが、受け取る顧客の満足度にもつながります。
ニュースレターの制作から発送までワンストップで対応
ニュースレター・会報の制作や配送などを業務委託したいとお考えの場合は、ニュースレターの記事執筆、DTP、印刷、配送業務、配送リスト管理などをワンストップで対応していて、ご要望に合わせてフルカスタマイズで対応してくれる業者に相談すると良いでしょう。
在宅外注化支援サービス「あとよろ」でも、ニュースレターのワンストップ対応をしていますのでご相談してみてください。