スモールビジネスの職人型(属人型)経営と仕組み経営(起業家型)経営という形の7つの違いを見ていきましょう。記事を2つに分けてお届けします。
職人型・属人型経営というのは、自分の労力がメインで、自分のスキルに依存した働き方です。
一方の仕組み経営・起業家型経営は、自分はエグゼタイム(=経営者の最も得意で利益を生む仕事をする時間)にだけ集中していて、それ以外は自分以外のスタッフや外注さんが仕組みにのっとって働くという働き方です。
自分のビジネスのための働く vs 自分のために働くビジネスを作る
最初に
職人型は、自分のビジネスのために働く
vs
仕組み経営は、自分のために働くビジネスを作る
という違いです。
職人型は、自分のビジネスの中にいて、このワク組みの中で働いていますが、仕組み経営は、この自分のビジネスの外から自分のビジネスを見ていて、このビジネスを仕組み化して自分のために働いてもらうように設計します。
客観的に大きな視点で全体を見て設計するんですね。
目の前のお金のために仕事をする vs 未来に生み出すお金のために仕事をする
そうなりますと次に
職人型は、目の前のお金のために仕事をする
vs
仕組み経営は、未来に生み出すお金のために仕事をする
という違いが出てきます。
職人型は、このビジネスの中で一生懸命に働いていますので、目の前の仕事、今月の売り上げ、今期の売り上げ、というところにほぼほぼの意識が向いていると思いますが、仕組み経営は、目の前の仕事は仕組み化されて自分の労務は少なく対応できていますので、自分は来期や5年後、10年後の未来のためにビジネスを構築するという未来のための仕事をします。
戦術実行に時間を使う vs 戦略構築に時間を使う
つまり
職人型は、戦術実行に時間の大半を使い
vs
仕組み経営は、戦略構築に時間を使う
という違いも生まれるわけですね。
目の前のお金のために仕事をしているので、長期的な戦略構築に使う時間が必然的に奪われていきますので、戦術実行が日常となっていきます。
社長の仕事=職人仕事で大半が終わってしまうわけですね。
自分のスキル・才能をもっと磨こうとする vs 自分のスキル・才能の影響範囲をもっと広めようとする
そして、職人型は、自分のスキル・才能をもっと磨こうとします。
自分自身のスキルだけが商品の付加価値になりますので、より顧客満足を得て、より売り上げをあげるには、やはり自分のスキルや才能を磨き続けることが必要になりますので、自分の腕を磨いていきます。
一方の仕組み経営では、商品は自分のスキルだけでなく、顧客体験すべてだと理解していますので、自分のスキルだけでなく、お客さんが体験するすべてに価値を広めようとしますし、自分が対応できる人だけでなく、もっと多くのお客さんに自分のスキル・才能の影響範囲を広めようとします。
影響範囲を広げるというのは、自分1人ですと一馬力しかありませんが、複数の人の力を借りれば複数馬力となって、影響範囲も広がるわけです。
ですので、自分のスキルを他の人の力を借りていかに広めていくか?というのを考えます。