2019/07/01

お金を残す仕組み

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複数の銀行口座

あなたは現金好きですか?(笑)

ビジネスを成長させるためのエンジンは、現金(キャッシュフロー)ですよね。

早く成長させようと思えば思うほど、多くの現金が必要になると思います。

広告費を使う、人を雇う、外注に依頼する、、、、など集客や営業、対応スタッフを増やす、つまりこれはレバレッジをかけることですが、そのためには多くの現金が必要になります。

急に出費が必要になる、、、という衝動的な場合だけでなく、いざ勝負に出るぞ!とか、ここでちょっと強気に行ってみようかなとかいうときに、十分な現金があれば意思決定は迅速にできるわけです。

あなたは意思決定に迷うことがないほどに、会社に十分な現金があるでしょうか?

現金を守るための仕組み

この「現金・キャッシュフロー」について考えることは多岐に渡るテーマです。

例えば、

・税金をなるべく払わないで赤字経営にすると、手元の現金がなくなるので弱い会社になる

・現金支出を減らす(経費削減)ことを意識しすぎて下手な経営をすると、逆に経営危機になる

・生産性を上げて現金を増やそうとしても、逆に運用コストで現金がなくなる

・受け取りと支払いのタイミングをミスると黒字倒産の危険性が大きくなる

・銀行や投資家から資金調達をすると現金が増えるが、コントロールが弱くなる

などなど、1つ1つが丁寧に解決していくべき大きなテーマとして記事がかけますが(いずれ扱いたいと思いますが)、今回は非常にシンプルで簡単にできる「粗利をどう扱って、現金を守るかの仕組み作り」の話をしたいと思います。

口座を分ける

まずやることは2つ

仕組み作りのためにやることは2つです。

1)用途別に口座を作る
2)先に現金をよける

以上です。

今、本当に使える現金がいくらあるのか?というのは、ざっくり扱っているとわからないので勘違いが起きやすくなります。

損益計算書(PL)上では、利益があるように思っていたけど、買掛金の支払いと売掛金回収のタイミングを考慮していなかったので、実は手元の現金がなかった、、、なんてことになりかねません。

ですので、本当に利益がいくらあるのか?がわかるようにしておくといいのです。

これはキャッシュフロー計算書を作らなくても、精度が高く把握できる方法です。

1)用途別に口座を作る

最小限として以下を分けておくことをオススメします。

・売上口座
・支払口座
・利益口座
・税金口座

これ以外でも細かくわけようと思えばわけられますが、種類として上記4つをミニマムで考えるといいです。

よく、売上口座と支払口座を同じにしている人がいますが、あなたはどうでしょうか?

入ってきたお金をそのまま支払う、という感じで。

これだと、いくら売り上げたのか?の感覚が鈍りますので

売上口座はお客さんに振り込んでもらうための専用口座として
そこからいちいち支払口座に振り替えて、出金はすべて支払専用口座から支払うというようにしてみてください。

そうすると、お金の流れが整理されて把握しやすくなります。

大事なポイントです

口座を分ける最大のポイント

そして、「お金を残す・守る」のポイントは次の

・利益口座
・税金口座

です。

 

そしてここでもう1つの

2)先に現金をよける

を実践します。

よく、残った利益から税金支払時に引き出して支払うということをしている人がいますが、「先に利益と税金分をよけておく」ことをオススメします。

会社にかかる税金は、法人税、地方法人税、法人住民税、法人事業税、地方法人特別税などありますし、さらに消費税もかかってきます。

ですので、それらを考慮した上で税金分をあらかじめよけておき、利益口座にはリアルに近い利益(現金)を入れておくようにします。

これによって、「本当に今使える現金はいくらあるのか?」が精度高く把握できますので、経営の安心度(逆に危険度)が勘ではなく、リアルにわかります。

経営におけるお金の扱い方(粗利の配分や経費の使い方)は、ノウハウがたくさんあるのですが、その前に、この用途別に口座を分ける方法で、正確に現金を把握するということが一番大事で、すぐにやるべきことだと思います。

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