2023/10/31

業務の仕組み化に失敗してしまう経営者の特徴とは?

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こんにちは。

勝亦です。

 

業務の仕組み化は

経営者でしたら

その必要性・重要性を

実感されていると思います。

 

でも、仕組み化しようとしても

うまくいかない方も

実はとても多いです。

 

今日は、業務の仕組み化に失敗してしまう

経営者の特徴についてお伝えしますが

いくつかある中で

 

仕組み化に失敗する

最も顕著な特徴について

1つご紹介します。

 

それは

仕組み化=マニュアル化だと思っている

ということです。

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伊勢神宮の式年遷宮から学ぶ仕組み

日本は昔から、「仕組み化」が上手な国でした。

 

1つの事例としてご紹介しますが

伊勢神宮の「式年遷宮(しきねんせんぐう)」

という行事をご存知でしょうか?

 

この行事は伊勢神宮において、

20年ごとに行われる

神宮の主要な建物や関連施設を

新しく建て替えるものです。

 

「未来永劫、伊勢神宮を参拝して欲しい」

 

という想いがあり、それを永続させるための

仕組みとして存在しています。

 

20年に一度の式年遷宮によって

1300年にわたり繰り返され、

宮大工の技術を伝承し、

いまでも美しく保たれています。

 

永続させる仕組みを持っていなかった

ギリシャ神殿とは対照的です。

 

例えばパルテノン神殿などは

遺跡としての美しさはありますが

参拝することはできず

観光地としての機能しかありません。

 

当時の「想い」が受け継がれて

いない状態です。

 

1300年前に伊勢神宮を建立した人たちは

今は存在しませんが

仕組みはずっと残っています。

 

もし単純に、

・神宮を掃除する仕組み

・お参りをする仕組み

・お賽銭回収の仕組み

というように日常業務の仕組みだけを

作っていたら、「式年遷宮」という

神宮を新しく移すような仕組みは

生まれなかったと思います。

 

会社も同様に

ただ今やっている業務を仕組み化しようとして

マニュアル化をしても、

作ったのはいいけど、

別に覚えているから使う必要もないし・・・となって

使われなくなった立派なマニュアルが残るだけになります。

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外から良いマニュアルを持ってきても意味がない

また、仕組み化=マニュアル化と考えていると

どこか外でうまく行った方法やマニュアルを

自社に取り入れればうまくいくと考えて

講座やコンサルタントから学んだうまくいく方法を

そのままマニュアル化しようとします。

 

しかし、健康な臓器を移植しても

動かないのと同じように、

会社の仕組みも自分たちの想いや

目的を達成するものでないと

機能しません。

 

このことからおわかりいただけるように

業務の仕組み化に失敗してしまう

経営者の最も多い特徴は、つまり

「仕組み化」という手段が目的になってしまっている

ということです。

 

自分は何のために

仕組み化をしたいと思っているか?

 

ここをしっかりと考え

一貫性を持って仕組みを作ることが

重要なのです。

 

勝亦

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